SFCサウンドノベルゲーム
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュとも言える本作品の舞台は、雪山のペンション。登場人物がシルエットになっていることで叙述トリックによるミスリードを誘い、クローズド・サークル作品における想像力をより一層かき立て、プレイできるのが魅力です。
メーカー:チュンソフト
発売日:1994年11月25日
価格:8,800円
ハード:スーパーファミコンROM
シナリオ:我孫子武丸
吹雪に閉ざされたペンションへ…
恋人未満の友達、真理とスキー旅行へ。ペンションでの夕食後、殺人予告の手紙が見つかる。悪い冗談と思っていると・・・2階からガラスの割れる音。そしてペンション内を調べてみるとバラバラになった死体が発見された。
悪天候のためペンションから脱出はできない、電話(携帯電話)も不通。警察にも連絡が出来ない状況で、はたして主人公は無事に生き延びることが出来るのか、そして犯人はこの中にいるのか?
スキー旅行に出かけた主人公「透」と彼のガールフレンド「真理」が、滞在先のペンション「シュプール」で起こる陰惨な殺人事件に巻き込まれる。山荘では外部と隔離され電話が通じなくなり、自衛のために自分たちで事件の解決を余儀なくされる。
基本シナリオとして「ミステリーシナリオ」をまずプレイする。他にも多くのシナリオが用意されているけど、いくつかの条件を満たさないと読めないシナリオもあるので、結構根気が必要。全てを知りたい人や、好きな人は知らぬ間にヘビーユーザーになること間違いない。
たくさんのシナリオが用意されているのにもかかわらず、1回目のクリアでTRUE_ENDを見ちゃった人は知らない人が以外に多いんですよね。
事件はここから始まった。バラバラ殺人という今までにない惨状に恐怖する。
江戸川乱歩シリーズの洋館に出てきそうな電話機
またしても犠牲者が…。
なぜ殺人事件が発生したのかがヒントとなります。残念な事に解決が遅れるごとに被害者が多くなります。アドベンチャーフリークとしては被害者が多なればなるほど、ワクワクしちゃう展開に進むんですけどねっ。
それはおいといて、TRUE_ENDにするにはまず、何とかみどりさんを助けてあげる必要があります。みどりさんが2人目の犠牲者になってしまうと、次に○○さんも亡くなってしまうから。ではなぜ、みどりさんが殺害されたか。それは犯人がわかったからです。
-じゃあ、なぜみどりさんは犯人がわかったのか?。-
答えがわかっても選択肢を間違えると、とんでもない方向に進んでしまうのもこのゲームの魅力。十分に考えて選択する必要がある。場合によっては、社長になちゃうことがあるかもしれない。
ちなみに、僕が初めてプレーした時は、○○に殺害されるというBADエンディング。これはアドベンチャー好きとしてはちょっとショックでした。しかも被害者多数の惨劇状態。たしかに最初からやるのは面倒くさい。でもそれを乗り越えた先に、このゲームの魅力はあるんです。
数あるシナリオの中でオススメは、スパイシナリオ。実は真理はスパイで、カモフラージュの為主人公「透」が同行する。各国のスパイがペンションに集まり、かまいたちを巡り銃撃・盗聴・殺戮とアクション&サスペンスが繰り広げられる。果たしてかまいたちの正体とは・・・。主人公は生きて帰れるのか・・・。
この間、アメリカでロシアのスパイがつかまりましたが、いるんですねスパイ。産業スパイならワンサカいるんだろうけど・・・。 実は日本てスパイ天国らしいですヨ。みなさんも疎遠だった懐かしい旧友には注意してくださいね。(笑)
もうひとつのオススメは、チュンソフ党シナリオ。初めてのプレーの時は感動って言うか・・・すごいシステムって思うはずです。怖いんだけど、ある意味既にチュンソフ党。ここまでやってる方はチュンソフ党を自覚しましょう。
このシナリオのヒントは「ハトドケイノナカ」。この話以降アナグラム的なものは嫌いではないです。とりあえずここで押しとく?