こっそりChat GPT 第2弾
OpenAIは今回のアップデートで、以前あったチャット履歴( Chat History & Training )をオフにする機能を廃止し、一時チャット(Temporary Chat)モードを導入しました。
一時チャットモードは、情報漏洩の不安やプライバシー重視の観点から、会話履歴を残したくない、ChatGPTの学習機能をオフにしたいというユーザーが、簡単にアクセスできるよう改善。
そこで今回は、チャット履歴を残さない「ログインなし」とは異なる「一時チャット」の特徴と使い方について解説していきます。
ChatGPTの「一時チャット」は、よりスピーディにセキュアな会話を可能にしたユーザーのプライバシーを重視した新しいチャットオプションです。
英語表示だとTemporary Chatです。
会話の履歴を残さない一時チャットモードにするには、ChatGPTのトップ画面から2つの手順で設定出来ます。
※トグルボタンはONにすると、緑色になります。
これで履歴なし、学習なしの一時チャットモードになります。
初回利用時のみ下記画面が表示されます。
一時チャットモードでは、履歴に残らないだけでなく、モデルの学習もなしになります。そのため、Data Controlsの「すべての人のためにモデルを改善する(Improve Improve the model for everyone)」をオフにする必要はありません。
※履歴は表示されませんが、チャットデータは最大30日間保持されます。これは、以前のChat&History Trainingと同じ措置ですね。
何となく、ログインなしでも同じような効果が得られると考えがちですが、「一時チャット」モードの最大のメリットは、カスタム指示に従う設定で使用できることと、最新のGPT-4oやGPT-4のような強力なAIモデルを選択できることにあります。
以前のチャット履歴(Chat History)を残さないモードでは、入力部が黒くなるだけでしたが、今回のアップデートにより一時チャット利用であることが表示されるようになり、より安心して利用することができるようになりました。
一時モード中のチャットは履歴として残りませんが、通常モードで行ったチャット履歴が消えるわけではありません。
SNSでの発信も、アプリの利用もプライベート情報の取り扱いが厳しい時代です。AIを使わせないではなく、自己防衛しながら、上手に利用することが重要と言えます。
以上、チャットGPTの履歴を残さない、モデルの学習に使用されない「一時チャット」に関するメモでした。