サスペンスの巨匠によるミステリーアドベンチャー
2時間サスペンスを見るかのようにサクサク進むストーリーが魅力のサスペンスアドベンチャー。火サス、土曜ワイドでお馴染みの有名作家がシナリオを書き下ろした。
しかしテレビ同様、2,3時間ほどでクリアできてしまうっていうのは実際どうなんだろ?。ロムカセットは5千円以上もしたのに・・・。
わたしは殺ってない
尾沢家の財産を巡る事件の渦中に巻き込まれてしまった「あなた」は、容疑者として狩矢警部に疑われる。「あなた」の疑惑を晴らすためには、名探偵キャサリンと共に事件を解決し、新犯人を探し出さなければならない。
京都・龍安寺で殺されていた尾沢百合子の手のひらに握られていた6つの文字は何を意味するのか?
事件は京都中の寺へと飛び火していく・・・
山村美紗サスペンスシリーズ第1弾。シナリオはさすがミステリーの女王と呼ばれる推理小説家だけのことはあって、サスペンスを見ているような感覚で進められます。発売当初斬新だったアイコンを使用し、グラフィックのほうも比較的キレイめです。
難易度は低めで、トリックをきちんと理解できればすぐにクリアできてしまうソフトです。
名前がややこしいので整理用に。画像をタップするとヒントを表示します。
密室に殺意の花
生け花の個展でキャサリンの友人あいこが目の前で突然倒れ、死亡した。調べていくうちに青酸性物質による毒殺ということが分かった。
あいこの葬式も済み、あいこの代わりに誰が華道大会に出品するかを決める選考会の後、茶室でたまみが死んでいた。茶室は内側から閉められ、密室になっており、さらに雪の上には茶室に向かう足跡がなかった。古都独特の雰囲気の中、物語は展開する。・・・
山村美紗サスペンスシリーズ第2弾。この第2弾は必要なコマンドしか出ないため、前作以上に簡単になりすぎて、買って損したソフトだったと思います。若干人気作家の力に依存しすぎちゃったのかもしれません。やっぱり簡単すぎるアドベンチャーゲームは、何十時間もできるRPGに比べるとプレイバリューがかなり薄いですよね。
京都を舞台に起きる連続殺人事件。捜査線上に浮かびあがるのは、マネーゲームに翻弄された人々の姿だ!!。
主人公は昔、親しくしていた三人の友人と集まることになっていた。しかし最後の一人である由美子がなかなか集合場所に来なかった。近くで何か騒がしかったのでそちらへ行って見ると… なんとその由美子が殺されていたのだった。
二人は現場に残された西丸証券のボールペンを辿って、由美子の職場の上司の妻、そして西丸証券の内部へと捜査の手を広げていくのだった…。
メーカーの変更もありアイコンからコマンド形式AVGに戻った今作。殺人事件系ってコマンド形式のほうが、やっぱり独特な世界観に合う。
ストーリーは序盤の「らしい」ゲーム展開のときはすごくいい。ところが株の取引が絡んでくるあたりから微妙さを帯びてくる。多少でも知識があればストーリーにのめり込めたんだろうけど、知らないとコマンド選択の流れ作業になってしまうのは残念。時代のせいなのか、さすがにこの殺人事件系アドベンチャーゲーム(AVG)も、このころになるとゲーム性や金額にもう限界だなと感じた。
山村美沙サスペンスシリーズ第3弾で、ファミコンで発売された同シリーズの最終ソフト。
前2作と発売メーカーが違うためか、出演者の顔の表情などの描写がレベルダウンしてしまった。
山村シリーズでおすすめはタイトーから発売された2作品。火サス、土曜ワイド劇場など親に見せられていた人ならわかるこの面白さ。DS版は評価が気になるところだけど、価格も安いので大人なファミコン世代ならプレイしてみてみるのもあり?
ブルートレインの車内で起こった私立探偵の他殺事件を調べるうちに、3人の腕利き刑事たちは次々と新しい難事件にぶつかる。足とカンを頼りに地道な聞き込みが続けられたが、現れた容疑者たちにはいずれも完璧なアリバイがあった・・・。
土曜ワイド劇場でおなじみの西村京太郎氏によるトラベルミステリーの原作提供だけあって、アドベンチャーゲームの中でも話題性と期待に満ちていたゲームソフトです。
プレイヤーは亀井刑事と西本刑事をザッピング(切り替え)しながら、検出した指紋照合など証拠を集め犯人を絞り込んでいきます。
ゲームの難易度も低めで、2時間サスペンスのようにさくさく進みます。行き詰ったら、とりあえずザッピング。それでもだめな人は、「しらべる」で指紋の取れるところを探せば、TVのように捜査が展開。本当に2時間で解決しちゃうかもです。
23時49分新大阪駅着のひかり323号、ツイン個室内で女性の絞殺死体が発見された。被害者は東京のファッションメーカー「シラノ」の女社長“野上君子”。たまたま大阪府警にいあわせた警視庁捜査一課の亀井刑事は現場へ急行、捜査を進めることになった。 乗務員、食堂車のウエイトレスなどからの事情聴取の結果、“野上君子”が殺されたのは、名古屋から新大阪までの間。容疑者を同乗の夫“野上豊”と断定した。
ところが翌日、“野上豊”が大阪府警に出頭、犯行を否定。アリバイも成立する。そして“野上君子”周辺の捜査が進むうち、大手の男性ファッションメーカー「ナイト」が「シラノ」を吸収しようと考えていることが判ってきた。君子を殺す動機のある者は…。亀井刑事の脳裏にいやな予感が走った。これより捜査は核心に入る。
推理小説大御所:西村京太郎シリーズ第2弾。捜査方法に前作の「指紋照合」に加えて「モンタージュ写真」が追加になっていて、山村美沙シリーズよりもアイコンを使用していない分、AVG王道スタイルなところが好感もてます。
場面展開の演出も、この当時としては結構凝っていて2時間サスペンスの雰囲気そのままにプレイすることが可能。トータルで結構面白いと思います。携帯アプリで推理アドベンチャーは需要あるかなと思いますが、どうなんでしょうね?。
ある山間の温泉町の宿泊客8人が帰りの列車の中で消えた? 東京の警視庁捜査一課の警部、宇野喬一は捜査に乗り出すべく、8人が宿泊したという岩湯谷温泉へと向かう。 そこで、自称探偵気取りの女子大生、永井夕子と出会い、二人は協力して調査することに・・・
原作は赤川次郎、キャラデザインに「ハートカクテル」のわたせせいぞう、音楽は「ドラゴンクエスト」のすぎやまこういちという超豪華スタッフによる推理アドベンチャーゲーム。
赤川次郎と言えば三毛猫ホームズとならび代表する幽霊シリーズなどで当時トレンディ小説と称され、若者にも人気のあった推理小説家です。本作はそんなシリーズからのシナリオと豪華なキャスティングとあって、話題性は十分でした。
しかしプレイしてみると、話を聞くのにわざわざ毎回相手に近づかなきゃならない手間や、キャラの動きの遅さと操作性の悪さにイライラする完成度。それに加えて、挿絵以外のグラフィックのまぁ下手なこと。人気小説家の原作を台無しにしたと酷評されても仕方ない作品でした。おそるべしキングレコード。