マイナーなSFCサウンドノベルゲーム
1985年にファミコン初のアドベンチャーゲームが発売されてから7年、コマンド選択式アドベンチャーゲームは、ゲームブック的なビジュアルノベルゲームに進化しました。
本の挿絵程度の情景描写以外は、全てプレーヤーの想像力に任せているちょいと大人なゲームと言えます。電車の中でゲームやってるのに、小説読んでるんだ!みたいな錯覚さえ覚えた人もなかにはいると思う…。
逃れることの出来ない、悪夢にひざまづけ……
主人公は大型貨物船「ダイアナ」の船長。婚約者・友香に見送られて出発した「ダイアナ」の航海中、奇妙な出来事に遭遇する…。果たして乗組員、また主人公は無事日本に帰還できるのか?
チュンソフトのサウンドノベル発売後、初めてノベルゲームに参戦した他社の記念すべきソフト。脚本:白石マミ、音楽はヒットメーカー後藤次利氏と話題性じゅうぶんな起用でした。
しかし実際は、「かまいたちの夜」と比べるともの足りなさを感じてしまうシナリオ。なかにはマルチエンディングを見るには、これくらいの長さががちょうどいいという人もいたらしいですが、たいていの人はボリュームがないと感じたはずです。
そして主人公である船長がどうも軽いキャラ設定すぎて、いまいちのめり込めなかったのも残念だったポイントです。とりあえずやってみたい人向けということで、星2つ★★☆☆☆
君はアヌビスの手から逃げられるか?
主人公は天文学専攻の学生。同じ研究室出身の香織とともに、月へとやってきた。国際的な協力のもと、作り上げられた研究所では、すでにアメリカ人、フランス人、中国人などの研究者やエンジニアが活動を始めていた。
知的な雰囲気の中で起きた奇妙な事件。それはやがて、研究所全体を揺るがす事態に発展していく…。
主人公。身長175cm。名前は変更可能。23歳にして日本人初の月面研究所滞在者に選ばれた。性格は序盤の選択肢によって「慎重」「臆病」「ふざけた」などに変化する。
ヒロイン。22歳。身長165cm。名前は変更可能だが、変更しても章題では「香織」のまま。啓介とは一緒に訓練を受けた仲だが、彼を内心見下していたり、既に交際済みだったりと、シナリオごとに彼との関係は異なっている。
55歳。身長182cmのがっちり型。月面研究所の所長。
45歳。身長172cmのずんぐり体型。研究所のドクターで、副所長的存在。ヨーゼフの親友でもある。
32歳。身長185cmの筋肉質。発着船のパイロットで、研究所のメンバーの中では最初に登場する。
35歳。身長180cmの骨太型。整備主任。
31歳。身長190cm。研究所のコックで気さくな性格。
29歳。身長175cm。通信技術者。
24歳。身長189cmのひょろひょろ体型。コンピューター技術者。
33歳。身長165cm。宇宙での植物栽培を研究する、中国人の生物学研究者。シナリオによっては、研究所と無関係の心理学者として登場する。美人で巨乳。説明書では「呂」と表記されている。
30歳。身長は160cmで、登場人物では一番の小柄。フランス人の地質学研究者。パリジェンヌという言葉が似合う美人で、人当たりが良い。
29歳。身長190cmのひょろひょろ体型。マリーの相棒であるフランス人の研究者。マリー以外の人間には、無愛想に接することが多い。
7歳のチンパンジーで、身長140cm。基地の実験動物として飼われている。専用BGMもある。
近未来の月を舞台にしたSFホラーノベル。肝心の月の描写はあまりなく、月面研究所内が主な舞台となっていて、舞台の閉塞感を感じるのは残念なところ。また登場人物も多国籍メンバーということもあってなかなか憶えづらい。このSF的な世界観が好きな人は、一度プレイしてみては?。月面到達は人類の夢だったし、宇宙兄弟(原作:小山宙哉)もハヤッテいることだし・・・。
ちなみにこのゲームのタイトルにもなっているアヌビスとは、アヌビス神を象ったナイフとして、このゲームでは登場する。クレオパトラの魔宝の砂の塔で出てきた敵ですよ。(参考画像)
AVG好きにとっては、文明遺跡系もとても興味深い設定。ただおかしなことに、何度かプレイしないとこのナイフは話のなかに出てこない。それってサブストーリーじゃないのか???それなのに、このタイトルってどうなんだ?
最初に出現するシナリオ。調査中に人間に寄生し、活動する謎の宇宙生物が猛威を振るう。この生物は次々と宿主を増やしていき、寄生された本人にも自覚が無い為、登場人物全員が疑心暗鬼に陥ってしまう。
主人公が月面に着陸する寸前に、何故か病院のベッドの上で目覚め、それまでの記憶を思い出すシナリオ。さらにシナリオが分岐され、「実は記憶を思い出す為の装置が最新型のバーチャルゲームだった」、「高度な知性を持った生物兵器と主人公たちとの戦い」の2種に分かれる。
登場人物の1人が、ある組織のスパイであり、それが仕掛けた爆弾を処分していくシナリオ。爆弾は時限式で、読んでいる最中でもカウントが進む為、難易度が高い。
主人公とヒロインが、スパイとして潜伏した忍者だったと言うシナリオ。このシナリオに分岐されると、選択肢は存在せず、一方通行で終わる。
アメリカ政府に隠された、ヒロインの父が残した機密ファイルを解読するシナリオ。その為、他のメンバーが悪役として登場する。
作中のタイトルにもなっているアヌビスを象ったナイフ。これを持った者が性格が豹変し、人を殺していくというシナリオ。分岐点は存在するものの、忍者編同様、ハッピーエンドは存在しない。
酷く冷える冬の晩、青年・土門は東京の5階建てのビルディング「中井ユニオンビル」に居を構える雑誌編集部を訪れていた。そこへ突然地震が発生、ビルは地下へと埋没してしまう。そして決死の脱出劇が始まった・・・。
「月面のアヌビス」と同じ日に発売された恐怖系サウンドノベル。タイトルからして、なんか触れてはいけない領域のゲームなんじゃないかとプレイする前から感じていた。
まさかカニバリズムかっ・・・。
カニバリズムといえば、映画「生きてこそ」(1972年のウルグアイ空軍機571便遭難事故を元にした映画:1993年)はものすごく考えさせられる内容でした。
生きるためにどっちを選択するか?
よく人肉はザクロの味って言う。未だに食べたことがないけど、このゲームと映画「生きてこそ」はやるべき、観るべきです。
主人公。浪人2年目。予備校に通いながら、SF雑誌「月刊サイファイ」で小説「月面のアヌビス」を執筆中。
ヒロイン。土門の高校時代の1年先輩で、同じSF同好会に在籍していた。月刊サイファイ編集部のデザイナー。
月刊サイファイの女性編集長。
副編集長でSFマニア。関西弁で、ロボットのような角張った体つきに、いかつい顔をしている。
月刊サイファイのチーフデザイナー。普段は温和でにこやかな人だが、締め切り前には人格が変わる。熊のような体型。
銀縁メガネに細目の編集者。小太りの体型で、見るからにオタクで実際もアニメオタク。
19歳のアルバイト。バイクを駆使して原稿取りを担当している。
編集見習い。分厚いメガネをかけていて、勝又に好意をよせている。
触れてはならない、闇がある-。
残業中の主人公にかかってきた一本の不可解な電話。
「たすけて…殺される…」
その一言だけで切れてしまった電話に、主人公は妙な胸騒ぎと懐かしさを覚える。そしてその後、主人公は幼なじみの女性が不可解な事件に巻き込まれた事を知る。
「あの声は彼女のものだったのでは…?」
そう直感した主人公は、唯一の手掛かりである山奥のとある村に向かう。森に囲まれ、外界から隔絶されたこの村に秘められた秘密とは…?
人気作家・赤川次郎の小説『魔女たちのたそがれ』『魔女たちの長い眠り』を原作としたサウンドノベル。2部構成になっていて、1部の展開によって2部のシナリオが決まるシステムになっている。
ちなみに主人公の初恋の女性は、どのシナリオでも悲惨なことになるのでリアルに名前を入力するのはよしたほうがいい。また登場したキャラクターが登録される「登場人物表」というものがあり、コンプリートすると「完結編」を読む事ができる。